常々、食と環境はつながっている、そう考えてきました。
最近ではもっともっと真剣に考えなくてはいけない、
そんな場面に出くわすことが増えました。
数ヶ月前から仕事に復帰しました。 もちろん食の仕事です。
約2年ほどのブランクがあるのですが、
環境保護が浸透しつつある今、なんの変化も遂げてない
食の現場でちょっとがっかりすることが多いのです。
自然の恵から食を頂き、楽しみ、そして生かされている。
食市場こそ自然保護や環境にも敏感でならなくてはいけないのでは?
そう思ってしまうのです。
職場ではプレートなんか作って、「環境を守る一員です」と
きれいごとは言っているのですが、そのために何をして
どういう対策をしているのか末端まで行きとどいません。
しかも、ハッキリ言って対応なんてしてませんから!!
「環境」「温暖化」と言った言葉を発すると、
イメージアップになると考えているところにも疑問を感じる今日この頃。
でも、そう考えるだけでもまだ進歩なのかもしれませんね。
除菌にも環境にも良いからとエアタオルを導入したのに、
時間がないといって結局ペーパータオルを使うし、
色々な意味でロスを防ぐ為にしっかりした発注を促しても
消費・賞味期限切れで大量の廃棄処分はでるし、
(お恥ずかしいのですが過剰発注しすぎるのです)
見ていてがっかりするどころか真剣に考えなくては!!
そんな状況なのです。
このご時世、もったいないといって期限切れのものを使うのは
とんでもないことですが、本当にもったいないと心から思ってしまいます。
「家だったらまだ使えるのに〜」と正直思ってしまう私もいますが、
期限切れのものはきっちり廃棄しています。
そんなところに
オルタナという雑誌が届きました。
ビジネス情報雑誌なのですが、普通のビジネス情報雑誌と違うのは
地球と人とモノのつながりを考えているところ。
以前までは無料だったのですが、最近では有料化になりました。
今月号で面白い記事がのっていたので、
そのことについてとりあげてみようと思います。
牛のゲップが問題になっていることをご存知ですか?
地球上で排出されるメタンガスの約17%が、
牛など家畜のげっぷに含まれているんだそうです。
ようするに牛がゲップをするたび、
メタンガスが出ているってことになるんですよね。
人間が牛肉を食べる →
牛肉の需要に備え効率よく飼育し出荷するため、
本来なら草を食べるべき牛に牛骨粉など与え共食いをさせる →
そして、あの狂牛病を発生させる。
まさに人間が犯した大きな罪がここにあるのでは?
そんな問いかけをしているコラムが今月号に載っていたのです。
人間のおろかさ、犯した罪、多発する食品偽造も
ここに絡んでくるような気がしてならないのです。
私たちが食べる食とは何なのか?
体に良くて安全で安心して食べられるもの。
または、非日常的空間を楽しむため、雰囲気を楽しむため
心のこもったサービスとともに食事を楽しみたい。
いろいろあげられると思います。
食の持つ意味って本来はシンプルなはず。
それを忘れて便利さや大量生産されているものに
走る人たちが多いのも事実。
そして、それらがとっても便利なのも事実。
と当時に、地球上にあるものを食べ尽くす勢いの人間。
乱獲もいとわない、お金になるから。
そして、大量に廃棄処分される食料品。
なんだか悲しすぎます。
人間がここまでやっていいのでしょうか?
もう一度、食の持つシンプルさを考えてみても
いいのでは?と思う今日この頃。
食の現場へ復帰して思ったことです。
レストランプロデュースの資格を持つ私が言うのも変ですが、
最近では外食をしたいと思う気持ちが減りました。
デパ地下も素通り。 お惣菜もここ最近は買っておりません。
それなら家でたくあんでも漬けよう(←おばさんくさいですね 笑)。
家族が好きな餃子は皮から作ろう。
そして、たまには息抜きで外食。
そんなサイクルでじゅうぶんかな〜?なんて思うのです。
そう思うのはどうしてでしょうか?
食の現場がずさんすぎるのでしょうか?
自分でもわかりませんが、
毎日食べる食だけは自分で手をかけたい。
かけたものを家族に食べさせたい。
ごく普通に旬のものを食べ、野菜を中心にした和食。
そしてしっかりと期限内に食べきる。 食料は絶対に捨てない。
そんな気持ちでキッチンに立っています。
捨てない工夫をしつつ、手間隙かけて作る食事。
こんな贅沢な食事はないと思ってます。
だけど、食の現場に携わるぴーことしては
もっともっと食を提供しなくてはいけない。
そんな立場にいるのも事実。
葛藤しながら仕事をしつつ、勉強をしながら(?)いろいろと考える毎日。
いつか答えがみつかるはず、そう思ってます。
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